三つ葉の栄養成分と効能は?生と加熱と冷凍で栄養価は変わる?

お吸い物や丼物の具、爽やかな香りと鮮やかな緑はとてもいいアクセントになります。

おひたしなどにしても美味しくいただけますが、脇役なだけに栄養価はあまり知られていないかもしれませんが実はとっても健康にいい野菜です。

嬉しい栄養成分に香り、もれなく取れるように保存方法や調理方法といったポイントをしっかりおさえてどんどん取り入れたいですね。

三つ葉の栄養成分は?

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三つ葉はビタミンやミネラルなどを豊富に含む緑黄色野菜です。

緑黄色野菜ということでβ-カロテンが豊富で、カリウムや鉄分といったミネラルが豊富なことも特徴的です。

注目はなんといっても香りの成分であるクリプトテーネンやミツバエンで、いい香りなだけではなくちゃんとした効能もある成分です。

三つ葉の栄養効果・効能は?

三つ葉の効果

動脈硬化や老化防止、貧血や高血圧の予防といいたものから、免疫力のアップや風邪といった身近な健康効果も期待できます。

特徴的な香り成分の効果は、咳を鎮めたり、胃もたれの解消に食欲増進、不眠症の改善といった効果もあるそうです。

三つ葉の効能

緑黄色野菜でもある三つ葉にはβ-カロテンやビタミンが豊富で、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から体を守る働きがあります。

皮膚や粘膜の細胞を守り、免疫力を高める働きから風邪などにも効果を発揮します。

塩分を排出する働きをもつカリウムを豊富に含み、疲労回復や高血圧といった症状に効果的です。

香りは好き嫌いもあるかもしれませんが、呼吸器系に作用して咳を鎮めるといった効能があります。

日本のハーブと言われるように、食欲の増進だけでなく鎮静作用はイライラを解消してくれる作用もあります。

三つ葉の雑学

葉が三つに分かれていることから“みつば”と呼ばれており、独特の香りを楽しみながら茎や葉を食用とする日本料理には欠かせない香味野菜です。

セリ科の多年草であり、数少ない日本原産の植物で各地の山野に自生することから、山菜採りなどでも楽しませてくれます。

江戸後期には現在と同じく、茎を白く仕上げる栽培方法や、促成栽培が行われるなど需要は高く人気のある野菜であったようです。

栽培されている三つ葉には主に3種類あり、「根三つ葉」「切三つ葉」「糸三つ葉」で年間7~8回収穫できる「糸三つ葉」が店頭に並ぶ主流となっています。

三つ葉の保存方法

三つ葉の賞味期限は1~2日と大変短く、気がつけばドロドロに溶けてしまったりするほど傷みの早い野菜です。

葉野菜に共通して言えることですが、乾燥に弱いので水分を与えながらの保管がコツとなってきます。

香りも大切な要素である三つ葉は、乾燥すると香りはなくなってしまうそうです。

軽く濡らしたキッチンペーパーなどに包み、ビニール袋に入れて立てた状態で冷蔵庫で保存すれば、保存期間は4~5日程度は可能となります。

直接水につける方法もあり、タッパーに水を張ってその中で保存したり、花のように花瓶に水を入れて挿しておくという方法もあります。

毎日水を変える必要がありますが、1週間程度保存することができるそうです。

たくさん余ってしまうような場合は冷凍保存という方法もありますが、この場合は香りはあきらめたほうがよさそうですが、保存期間は1ヶ月程度とすることができます。

サッと茹でてから冷まして水気をよく絞り、3~5本ずつにまとめて結んでおくと使うときに便利です。

間隔をあけて冷凍し、完全に凍ったら保存袋に入れて保存します。

乾燥させるのが難しい野菜で、市販品の殆どはフリーズドライ製法で作られていますが、乾燥という方法もあります。

洗ってよく水気を拭き取った後、2cm程度に刻んでから乾いたペーパータオルに包んで冷蔵します。

そのままの状態で冷蔵庫に2週間程度放置しておくと、少しは色が残り、香りもそこそこ残った状態の乾燥三つ葉ができるので、保存袋に入れて冷蔵庫で保管します。

保存方法とは違いますが、三つ葉の根を土にいれておくと元気に育ちやすいので、うまくいけば毎年収穫なんてことも可能かもしれません。

美味しい三つ葉の選び方

三つ葉の旬は3月から初夏にかけて、旬の時期にしか味わえない天然の三つ葉を選ぶことも美味しい三つ葉を選ぶポイントです。

鮮度の悪いものは葉が黄ばむので、色鮮やかな濃い緑のもので茎は変色のないのもを選びます。

香りも強いもののほうが、新鮮で食材としても美味しくいただけます。

種類によって風味や硬さが違うので、用途によって種類を選ぶことも大切です。

根三つ葉は色鮮やかで香りもよく、栄養価も高いので和え物やおひたし向きです。

切り三つ葉は別名「白三つ葉」ともよばれ、食感がやわらかく加熱向きでないので茶碗蒸しやお吸い物に向いています。

糸三つ葉は一年中流通している一般的な三つ葉で、家庭料理に使うならこの種類が一番使い勝手がよいのではないでしょうか。

自生している天然物の三つ葉もありますが、葉も大きく、茎もしっかりしており、風味も強いので、天ぷらやお鍋にいれたりとたっぷり堪能したいところです。

三つ葉の栄養効果の高い食べ方・調理方法は?

三つ葉は加熱しすぎると、食感、色味、香りも悪くなってしまいます。

お吸い物や茶碗蒸しなどに生で使用する場合は、最後に加えることは重要なポイントです。

茹でて調理する際も、あまり熱を加えすぎないように、数秒ゆがいたらすぐに冷水につけるようにします。

香りも大切な栄養素、逃さず新鮮なうちに使い切ることもポイントです。


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