お漬物として身近ならっきょうですが、実はらっきょうの栄養と食物繊維は非常に豊富で漢方などにも使われていたほどです。
効能の大きいことから、食べ方や調理方法にいくつかポイントがあります。
お漬物だけでなく、生で食べられると知れば、どんどん食卓に取り入れたくなるのではないでしょうか。
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らっきょうの栄養成分は?
栄養学的な栄養素のビタミンやミネラルはあまり含まれていないらっきょうですが、もちろん健康に重要な注目の成分が含まれています。
特有の匂いのもとである硫化アリルの一種アリシンや、食物繊維の一種であるフルクタンといった成分が特に注目の成分で、多く含まれています。
その他にもアミノ酸、サポニン、ポリフェノールといった栄養素も含まれています。
らっきょうの栄養効果・効能は?
らっきょうの効果
血液サラサラでコレステロール値の抑制、血栓予防や血行促進といった血のめぐりを改善してくれる効果があります。
疲労回復や食欲増進、殺菌作用や風邪の初期症状などにも効果を発揮してくれます。
動脈硬化や高血圧、がんの抑制といった大きな病気にも効果が期待されてます。
整腸作用と便秘の解消、中性脂肪を下げる働きからダイエットにも効果的と言われています。
らっきょうの効能
生活習慣病を予防する効果のある成分がいくつも含まれており、「硫化アリル」は血液をサラサラにして「フルクタン」はコレステロール値の上昇を抑えてくれます。
フルクタンには血糖値の急上昇を抑える働きもあり、糖尿病の予防や肥満の防止といった効能も期待できます。
硫化アリルには強い殺菌作用があり、疲労回復効果を持つビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。
風邪のウイルスの退治から、 風邪で弱った体を整える働きまで、総合的に助けてくれることになりますね。
がん予防に効果を発揮する成分を含み、抗酸化作用、胃がんの原因となるピロリ菌を殺菌作用で予防したりと、がんに関しての効能も期待されています。
嬉しい効能としてあまり知られていない、ダイエット効果があります。
らっきょうに含まれている「フルクタン」は珍しい成分で、脂肪が体内に吸収されるのを防ぐ働きがあります。
整腸作用もあるので、便秘も解消されて痩せやすい体作りに適しており、美肌といった相乗効果も期待できそうです。
らっきょうの雑学
らっきょうを漢字で書くと辣韮(辛いにら)和名を(おおにら)といい、中国では紀元前から栽培されて日本へは平安時代に伝わったとされています。
主に薬用として使われており、野菜として普及したのは江戸時代で「歯音ありて気味おもしろき食物」と好まれた食べ物だったようです。
らっきょうと混同されやすい、西洋の野菜にエシャロットという野菜があります。
ねぎの仲間のエシャロットは玉ねぎの変種で、香味野菜として使われることの多い野菜です。
日本の生食用に栽培される早獲りらっきょうを市場に出し始めた頃「エシャロット」として販売し始めたことからこの混同は始まっています。
現在はこの混同を避けるため、早獲りらっきょうを「エシャレット」、エシャロットは「ベルギー・エシャロット」と呼ばれるようになっています。
形も似ていて名前にもあまり変化がないので、この混同が浸透するには時間がかかりそうですね。
らっきょうの保存方法
生らっきょうは成長が早く、すぐに芽がでてきてしまうので買ってきたらすぐに加工しましょう。
泥付きのほうが持ちが良く、生のまま食べたい場合は、乾燥しないようにポリ袋などに入れて冷蔵庫に入れておきます。
らっきょうの酢漬けが一般的なのも、この保存期間の短さからとも言えます。
酢漬けは作るのも簡単で、皮を剥いたらっきょうを水洗いし、熱湯をサッとかけて水気を切ります。
しっかりと蓋の閉まるビンに、らっきょうと好みで唐辛子などを入れて、ヒタヒタに浸かるくらいの漬け用の酢を入れます。
浅漬けは10日くらいで食べられるようになり、3週間もつけておけばしっかりとしたらっきょう漬けの出来上がりです。
美味しいらっきょうの選び方
塩漬けや甘酢漬けは一年中出回っていますが、生のらっきょうの旬は5月~7月の初夏になります。
鱗茎が十分に生育してふっくらとしているもので、全体に粒がそろっているものがよいそうです。
外皮に傷がなく、日に当たると緑色になって硬くなるので、白い色のものを選びます。
らっきょうは出荷される直前に葉と根を切り取られますが、成長が早すぎてすぐに芽が出てきます。
根付きらっきょうは、芽があまり伸びていないものが新鮮で、芽が伸びているのは身痩せして皮をいくつも剥かなければならなくなったりするので避けましょう。
らっきょうの栄養効果の高い食べ方・調理方法は?
まず、らっきょうは効能が高いので食べすぎに注意が必要です。
一日の摂取量は5粒程度と言われており、食べ過ぎると胃に負担をかけて胸やけや胃もたれを起こすことになるそうです。
らっきょうから獲りたい食物繊維のフルクタンは、水溶性であることから漬物の場合は漬けてある汁に溶け込んでいることになります。
らっきょう漬けはそのまま食べるだけではなく、漬けた酢を醤油に混ぜたり、ドレッシングにしたり、ポテトサラダに混ぜ込んだりといった工夫で取り入れたいところです。
漬物だけでなく、らっきょうは生で食べることが出来る野菜で、栄養効果の高い調理方法はもちろん「生」です。
栄養成分をもれなくとることが出来る「生らっきょうの酢みそあえ」や、刻んで香りだけでなく吸収もよくした薬味として、冷奴や焼肉などと一緒に食べるのもおススメです。
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