体に良いと評価されている野菜には、「色が濃いもの」であったり「独特な風味」を持っていたりなど何かしらの特徴があります。
今回紹介する野菜は「ねばねば」が特徴のオクラです。疲れた体に嬉しい効果があるこの野菜ですが、赤ちゃんの食事ではどのように活躍できるのでしょうか?
この記事では、離乳食の初期・中期・後期に分けておすすめのレシピや種の処理について、その他に気をつけたいことなどをまとめましたので、ぜひご覧ください‼
種はいつまで取るの?
オクラの果肉は離乳食中期の頃から食べさせても問題ないのですが、種の場合は消化が上手くされないことと多少の苦味もあるので、少なくとも離乳食が完了するまでは種を取り除いた方が良いでしょう。
ただし、離乳食完了期を迎えたからといっても消化器官の発達は個人差があるので、その子の状態(便からそのままの形で出ていないかなど)を様子見した方がいいかと思います。
オクラの選び方と下ごしらえ
〈選び方〉
なるべく小さいサイズの若いオクラを選びます。
「大きい方が栄養もたくさんあっていいのでは?」と思いますが、大きく育ったものは繊維質が小さいものと比べて多いので、赤ちゃんにとっては食べにくいものなのです。
また、小さいものの方が柔らかいので調理をする際においてもおすすめです。
〈下ごしらえ〉
大人でも、オクラを口にしたときに産毛が気になるという方がいらっしゃるかと思います。
赤ちゃんは味付けや食感に敏感なので、おそらく産毛も例外ではありません。
ですから、調理する前には塩もみをして口当たりを良くしましょう。
また、オクラの種の処理についてですが消化しきれずにそのままウンチと一緒に出てきてしまう可能性が高いという点と、多少苦味があるので取り除きましょう。
それぞれの離乳食期間でのおすすめレシピ
〈初期〉
この頃にオクラを与えることは、消化器官が未熟だと考えられているのでまだ早いそうです。
〈中期〉
下ごしらえをきちんとしてから、細かくみじん切りにしたものやミキサーで攪拌したものを用意します。固さは舌でつぶせるくらいが目安です。
オクラの持ち味である粘りを利用して、スープなどの汁物にするとトロミが出て食べやすくなりますよ。
〈後期〉
下ごしらえをきちんとして細かく刻んだオクラと納豆を、少量の麺つゆなどで混ぜ込んで味付けした「オクラ納豆」なんてどうでしょうか?
特に夏になると、大人も食欲が低下してしまうものなので親子そろって美味しくいただくことができる一品ですよ。
オクラと納豆のねばねば効果で、のど越しが良い料理に仕上がります。冷やしうどんなどのトッピングにしてもいいですね‼
赤ちゃんにも嬉しいオクラの効果
何にしてもデリケートな赤ちゃんは、オムツかぶれや汗疹、外からのばい菌など、大人がいくら気を付けていてもちょっとした事でお肌が荒れてかわいそうな状態になったり、風邪をひいてしまったりしてしまいます。
オクラには、体を作る素となるミネラルやカリウム、亜鉛といった無機質やビタミンAを筆頭にB1、B2、Eなど私たちの健康の維持に欠かすことのできない栄養がたくさん含まれています。
嬉しいのは栄養面だけでなく、オクラの効果です‼
夏になると、そこかしこでオクラのねばねば成分が如何に体にいいか情報発信してきますね。
事実、ねばねば成分である「ペクチン」には腸内環境を整えたり、肌の健康に効果があったりするので、体が不調になりやすい季節にはもってこいの野菜なのですね。
さて、赤ちゃんにおける話なのですが、離乳食を始めると便秘を起こしてしまう赤ちゃんが少なくないそうです。
そこで活躍するのがペクチン‼腸内環境を整えることによって、便秘を改善する効果が期待されているのだとか。善玉菌のサポートをする作用もあるので便秘対策の一つに挙げてもいいのではないでしょうか?
参考:ムネ製薬株式会社 http://www.mune-seiyaku.co.jp/column/column02.html
さいごに
緑黄色野菜の一つでもあるオクラは、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしてくれる野菜です。
また、栄養面だけでなく粘りの特性を生かした調理方法で作り手にとっても助かる食材でもあるので、日々の食卓に取り入れたいものですね。
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