ケールは、海外では多種多様の料理で活躍している野菜なのですが、日本では
「青汁に入っている野菜」
と思い浮かべる人が多いかもしれません。
たしかに、ケール単体で購入することはあまりないですよね。
今回は、「青汁」のカテゴリーに固執されがちなケールに焦点をおいて、栄養と効用について、どんな食べ方が効果的なのか、また食べ過ぎによる注意点などを紹介したいと思います。
ケールの栄養素と効果効能・効用は?
緑黄色野菜に分類されているケールは、抗酸化作用や粘膜や免疫異能の維持・向上、貧血の予防などが期待できる各種ビタミン、体の調子を整えてくれるミネラル、腸内環境を改善し整えてくれる食物繊維、骨や歯の形成・強化、ストレスの抑制効果が期待できるカルシウムが豊富に含まれています。
その他の栄養価もかなり高いので、「野菜の王様」とも呼ばれるそうです。
また、カルシウム含有量が同じ重量の牛乳と比べて約2倍の量があります。
文部科学省で発表されている食品成分のランキングでは、野菜別カルシウム含有量においてトップ20位内に収まるほどの実力者なのです。
さらに、ケール特有の辛み成分である「イソチオシアネート」は、脳梗塞や心筋梗塞、がんの予防が期待できます。
ところで、「メラトニン」という言葉を聞いたことがありますか?
「睡眠ホルモン」と呼ばれていて、睡眠へ誘導する働きだけでなく、体内時計の調節や、細胞へ新陳代謝を働きかけたり、疲労解消を促したりしてくれます。
よく眠れていない人はご存知かもしれませんね。
ケールは、そのメラトニンの含有量が食物の中で多いそうです。
ただし、ケールから摂取する場合は、食べきれない程の量を食べなければならないのでサプリメントで摂るのが普通です。
メラトニンは、私たちの脳内で産出されるホルモンなので、外から補う必要はありませんが、加齢とともに減少してしまうものなので、食べ物からの摂取では期待はできませんが、サプリメントの陰ながらのサポート役と考えてみてもいいのではないでしょうか。
ケールの効果的な食べ方は?
日本では、「青汁」の材料の一つとして名高いケールですが、海外では炒め物やサラダ、煮物など幅広く使われています。
各種ビタミンが豊富に含まれているものの、その中には熱に弱かったり水に溶けてしまったりしてしまうビタミンがあります。
これらは、スープやロールキャベツの具材として使うと、効率よく摂取できますよ。
実際に、欧米ではロールキャベツに使われることが多いそうです。
ケールを食べ過ぎるとよくない?
ケールが豊富に持つビタミンの中には、薬を服用している人にとって悪影響を及ぼすこともあります。
薬の反応が過剰になったり、逆に不足してしまったりしては困ってしまいますよね?
何かが起こっては取り返しのつかないことになるので、事前にお医者さんに相談した方がいいかもしれません。
「体にいい」と言われている食物をたくさん摂取するのではなく、たくさんの種類を少しずつ摂取することが健やかな身体づくりに繋がります。
とはいえ、理想的な食事を続けるというのは難しいので、私たちはつい青汁やサプリメントに手を伸ばしてしまうのでしょうね。
さいごに
キャベツやブロッコリーの原種と考えられているケールは、紀元前から存在していたそうです。
日本との関わりは江戸時代の初めの頃とされていますが、戦前までは観賞用として扱われていたので食物としての歴史はまだ浅い方ですね。
もしかしたら、今後ケールの新しい魅力を発見できるかもしれません。
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