今回の記事は金時草です‼
金時草と書いて「きんじそう」。皆さんは、この野菜をご存知でしょうか?
葉の表の色が濃い緑で、裏の色が赤紫をしているので、名前を知らなくても見かけたら思わず目を奪われてしまうかも知れません。
見た目もさることながら、気になるのは味です。一体どんな食べ方があるのでしょう?
おすすめレシピも併せて、茹で方や期待できる効能についてまとめて紹介します‼
金時草ってどんな味?効能は?
キク科の野菜ということなので、食用菊にあるような独特な苦みや風味があるのかと思いきや、意外と苦みが少なく食べやすいそうです。
なんと、金時草は緑黄色野菜に該当する野菜です。
ガンまたは生活習慣の予防・皮膚や粘膜の健康維持の効果があるβカロテンや、美容効果・免疫力アップ・鉄分の吸収をサポートする効果があるビタミンCがたくさん含まれています。
さらに、金時草の赤紫色にはポリフェノールの一つであるアントシアニンが含まれているそうです。
強い抗酸化作用を持つので、美容効果の期待が大きい栄養素の一つですが、
それだけでなく眼病の予防・眼精疲労の回復・脳卒中などの予防効果が期待できます。
金時草の食べ方は?
葉の部分と細い茎を食べます。
軽く茹でて和え物に、また生でも食べることができるので、サラダにすると色鮮やかに仕上がりますね。
太い茎の部分は硬くて食べられないので捨てる…なんてことはもったいない‼
挿し木や水に挿すと、また美味しい金時草として育ってくれますよ。
初心者でも育てやすいと言われているので、ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか?
金時草の茹で方は?
葉物なので火の通りが早く、茹でる時間は短くします。
多少灰汁が出るので、茹でた後は変色防止も兼ねて冷水にくぐらせましょう。
つるむらさきと同じように茹でるとヌメリが出てきます。
夏に旬を迎える野菜には、ネバネバがあるものが出てきますね。
金時草も夏真っ盛りの7月から旬が始まります。暑さでダメージを受けた体に優しいネバネバ野菜はオクラやモロヘイヤだけでなく、金時草もその一つということをお忘れなく‼
金時草のおすすめレシピ
サッと茹でて醤油やポン酢などでお浸しに、また胡麻和えにすると簡単に一品増やすことができます。
お浸しや酢の物にして食べることが多いようですが、天ぷらやみそ汁の具にしても美味しく食べることができます。
おかずだけでなく、金時草の茹で汁を使ったデザートもあります。
綺麗な濃い紫色をした茹で汁なので、シロップを加えて寒天やゼリーにすると涼しげで暑い日にピッタリなおやつになりますよ。
金時草の特徴的な色合いを活かして、チーズや生ハムを使ったサラダに加えると見た目も楽しい一皿になりますよ。
サラダにすると、茹でた時にどうしても損なわれてしまう栄養を逃すことがありませんね。
さいごに
金時草は、石川県金沢市の15種類ある伝統野菜の1つに認められているそうです。
日本には18世紀に中国から伝来してきました。
始まりは熊本県で、現地では「水前寺菜」と呼ばれています。
また愛知県でも生産されていて、そこでは「式部草」と呼ばれ、さらに沖縄県では「ハンダマ」と呼ばれているそうです。
同じ国の中でも、それぞれに呼称が異なるなんて面白い野菜ですね。
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