現在は年中ハウス栽培で食べることができるきゅうり。
きゅうりの鮮度の見分け方や保存方法、とげの付いている理由やとげの取り方など調べてみました。
きゅうりにとげがついている理由ととげの取り方は?
きゅうりの皮についているとげとげは花のときからあるそうです。
きゅうりが食べられる頃になってもとげとげは残っていますが、完熟すると取れてなくなってしまいます。
このとげがある理由はまだハッキリと分かっていないようですが、農林水産省のHPでは、未熟な状態で動物たちに食べられないようにとげとげしているのではないか?
と書かれていました。
科学的にはきゅうりの実が大きくなるときに何か役に立っているというところまでは分かっているようです。
その証拠に花が終わってとげが取れてしまう頃には傷のついたきゅうりになってしまうということでした。
とげとげの取り方については料理の本では塩を表面に付けてまな板の上で転がすというのが基本のようですが、中には包丁の背を使ってガリガリと取るという人もいました。
私も包丁の背で取る派です。
とげとげが付いているのは新鮮な証拠です。
どちらでもやりやすい方法で取ればいいと思います。
鮮度の見分け方とそれを保つ方法は?
鮮度の見分け方のポイントを4つ紹介します。
まず1つめは濃い緑色のきゅうりを選ぶことです。
きゅうりは全体的に緑色ですが、しっぽや頭のほうにいくと黄色くなっているものがあります。
この黄色くなっているものは栄養が少ない証拠です。
全体が濃い緑色のものを選びましょう。
2つめは上記で紹介したとげとげです。
このとげとげが痛いくらいのものが新鮮です。
手にとって選べる場合はとげとげをチェックしましょう。
3つめは形です。
太さが均一なものがいいそうです。
曲がっているかどうかということにはこだわることはありませんが途中から細くなっていたり、急に太くなっているものは成長不足の証拠で味にバラツキがあります。
4つめはヘタをチェックしてみてください。
黄色がかっていたり、へたっていると新鮮とは言えません。
キュウリ本体の色と同じように濃い緑色でヘタがしっかりと立っているものを選ぶようにしてください。
そしてきゅうりの保存方法ですが、きゅうりは熱にも水にも弱い野菜なのでラップやビニール袋にいれて保存します。
また急激な温度変化、特に低温に弱く、冷やしすぎるとビタミンCが壊れてしまうので野菜室に立てて保存すれば4~5日ほど保存可能です。
寒い冬場は冷蔵庫ではなく、風通しの良い冷暗所で保管する方がいいそうです。
長期保存したい場合はスライスして水分をしぼって冷凍保存し、冷蔵庫で解凍すれば和え物などに使用することが出来ます。
きゅうりの効果効能は?
きゅうりは成分の95%が水分で「世界一栄養のない野菜」と栄養学的に低い評価をされてしまうことがありますが、もちろん良い点はあります。
まずは利尿作用とむくみ改善です。きゅうりにはカリウムが多く含まれています。
そのためナトリウム排出を促すことでむくみの解消や改善効果があるとされています。
次に高血圧・動脈硬化予防です。
独特な青臭さの元になっている「ピラジン」というものが血小板が凝縮するのを押さえ、血液をさらさらにして血栓や血液凝固を防ぐ働きがあるとされています。
水分とカリウムが豊富なきゅうりは体内にこもった熱の排出を促すことでほてりやのぼせを予防し、夏ばてにも効くとされています。
そしてカロリーが低いのと、ホスホリパーゼという脂肪分解酵素が含まれていることでダイエット効果があるともされています。
このホスホリパーゼはすりおろすことで放出されるので「きゅうりおろし」を食べるダイエット方法が提唱されているそうです。
最後にきゅうりにはシリカというミネラルが含まれています。
このシリカには髪や爪を強化し光沢を与える効果、関節を健やかに保ち、コラーゲンの生成を助け、しわのない弾力ある肌を作る効果があると注目されているそうです。
是非積極的に取りたい野菜ですね!
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