生姜は体を温める効能効果で有名ですが、それ以外にも健康や美容にいい効能効果をたくさんもたらしてくれます。
そのまま冷蔵庫に入れておいたら「いつのまにか干からびていた」なんて人も多いのではないでしょうか。
生姜の保存方法や、効果的な調理方法にコツやポイントのある野菜です。
上手に使いこなして、話題の「温活」に役立てたいところです。
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しょうがの栄養成分は?
生姜の特徴的な香りと辛味はその栄養成分からきています。
辛味の成分ジンゲロンとショウガオール、香り成分はガラノラクトンです。
しょうがにはビタミンやミネラルといった栄養成分はあまり含まれていませんが、マンガンというミネラルだけは多く含まれているという特徴があります。
生姜の栄養効果・効能は?
生姜の効果
解熱作用や風邪予防といった効果はよく知られていますが、食欲増進や肩こりや関節の鎮痛作用といった効果もあります。
美容面でも優秀で、冷え性やむくみの改善、体臭予防、アンチエイジング効果といった特徴的な効果があります。
生姜の効能
生姜の成分は内臓に刺激を与えて、食欲を増進させるので夏バテや体調を崩したときに効能を発揮します。
香りの成分は、唾液を分泌させて胃液の分泌を促すといった作用があり、食べ物の消化や吸収も助けてくれることになります。
風邪の引き始めで熱が出た時は、体全体の手足の先まで血管を広げてぽかぽかにしてくれます。
殺菌作用や新陳代謝の活発化といった作用は、ウィルスにも効能が期待できます。
漢方薬の効能には肩こりや関節の鎮痛作用もあり、痛みの原因となるホルモンの分泌を抑えてくれる働きがあるとされています。
鎮痛剤として副作用がなく、安全性が高いことはなによりの効能です。
美容面では代謝がよくなり、冷え性やむくみに肩こりの改善だけでなく、ダイエットにも取り入れたいところです。
体臭の元をたどるとそれは人が食べたものの匂いで、殺菌作用に抗酸化作用、腸内環境を整える働きは体臭にも効果を発揮することにつながります。
酵素を活性化させ、老化防止などあらゆる代謝に関わってくるマンガンが豊富なことはアンチエイジング効果も期待されます。
しょうがの雑学
古くから食用や薬用にされてきたしょうがは、東南アジアが原種で中国では紀元前から、日本には2~3世紀には伝わっていた植物です。
奈良時代には栽培が始まり、平安時代には風邪薬として庶民に愛用され、江戸時代には一般的に食用として広まって現在にいたります。
晩生種の大しょうが、中生種の中しょうが、早生種の小しょうがといった種類に分類され、私たちが一般的に食べているのは大しょうがになります。
収穫してから数ヶ月寝かしたものを「ひね生姜」といい、収穫してすぐものを「新しょうが」といって新しょうがは辛味も少なく柔らかいのが特徴です。
漢方薬では葛根湯などに代表されるように、およそ70%にしょうがが使われているくらいその効果と効能が大きい食材です。
しょうがの保存方法
皮をむかずに常温で保存すれば10日~14日ほどもつと言われていますが、これは季節にもよります。
最適な保存環境は15度で湿度90%と、冬場は常温保存がいいでしょうが、夏場は冷蔵庫の方が長持ちしそうですね。
切ったものは密封がお約束で、切ったところから栄養成分がどんどん出て行ってしまいます。
そのため、水につけて容器に保存するという方法もありますが、3日に一回は水を替える必要がありますので長期保存にはむきません。
生姜は冷蔵よりも冷凍保存に適した食材で、冷凍してもほとんど新鮮な状態と同じように使うことができるそうです。
冷凍状態からそのまますりおろしたりしてもいいのですが、料理に合わせた形状で冷凍保存しておけば使いたいときにサッと使えて便利です。
しょうがの成分は空気にふれるとどんどん栄養素が減っていくので、すぐにラップなどにくるんで密閉して冷凍するのがポイントです。
使うときには解凍はせず、冷凍のままスライスしたりすりおろして使います。
乾燥させて粉末で使うという方法もあり、乾燥させることで体を温める効果が生よりも増加するそうです。
皮ごと1~2mmにスライスし、カラカラに乾燥するまで1~2日天日干して、ミキサーなどで細かい粉末状にします。
粉末しょうがは常温で数ヶ月保存することができ、飲み物や汁物などに入れて手軽に使うことができますが、風味はなくなっているので薬味としては使えません。
美味しいしょうがの選び方
根ショウガは貯蔵されたものも含め通年出回っていますが、9月~10月が旬にあたります。
表面にツヤとハリがあり、小さくて細いものは繊維質が多いので、ふっくらとしたものの方がいいそうです。
収穫してすぐ出荷する新しょうがの美味しい旬の季節は6月~8月と夏の時期です。
色が白っぽくてツヤがあり、切り口付近がきれいな紅色のものを選ぶといいそうです。
しょうがの栄養効果の高い食べ方・調理方法は?
しょうがの消臭作用や殺菌効果をもつジンゲロールは生のまま使用したほうが効果があり、香りは熱に弱いので香りを活かしたいときは火を止める寸前に使います。
加熱するとジンゲロールはショウガオールに変わることから、体を温めるには加熱したほうが効果的で、乾燥させるとさらに効果が高くなります。
しょうがの栄養成分は皮に多く含まれていることから、できれば皮ごとといきたいところですが、できるだけ薄く剥くように心がけましょう。
手軽なチューブの生姜などもありますが、保存料や生姜以外の成分が多く入っていたりとしょうがの栄養が薄まっていると思ったほうがよさそうです。
体にいいとたくさん食べ過ぎてしまうと、刺激が強すぎて胃痛や下痢の原因になります。
一日の目安摂取量はスライスで6枚程度、すりおろしで小さじ1杯程度となっています。
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