玉ねぎの栄養は?生と加熱での調理法の違いで効果効能も変わる?

玉ねぎの栄養と言えば血液サラサラ効果ですが、それだけではない栄養効果もたくさんあります。

また生で食べる場合と加熱での調理法では効果効能も違うのでしょうか?

一年中お店に並んでいる便利な常備野菜、正しく選んで賢い保存方法も知っておきたいところです。

玉ねぎの栄養成分は?

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実は一般的な栄養成分はそんなに多く含まれていない玉ねぎ、それでもリン、ビタミンB1、ビタミンC、βカロテン、葉酸、カリウム、食物繊維が含まれています。

それでも栄養効果が高いといわれるのは、一般的でない特有の栄養成分が多く含まれているからです。

玉ねぎを切ったときに目にしみる成分の硫化アリルと硫化プロピル、皮の部分に多く含まれるケルセチンなどがあります。

玉ねぎの栄養効果・効能は?

玉ねぎの効果

血液サラサラ効果は健康面だけでなく美容面にも働き、玉ねぎ効果は多岐にわたります。

高血圧、糖尿病、動脈硬化、脳血栓、脳梗塞といったいかにも血液に関係したものがあげあられます。

あまり知られていない疲労回復、精神安定、食欲増進、抗酸化作用によるがん予防やダイエットといいた効果もあります。

玉ねぎの効能

血液サラサラというのは硫化アリルと硫化プロピルの働きで、血栓やコレステロールの代謝を促進するという効能があります。

白血球やリンパ球の働きを助けて免疫力をアップさせ、新陳代謝を活性化する作用は体内毒素を排出するデトックス効果といった美容的効能も発揮します。

抗酸化作用が強い成分で有名なビタミンEですが、それよりも強力な成分がケルセチンです。

紫外線のダメージからお肌を守り、シミやシワを防ぎます。

肝臓の脂肪を燃焼させたり排出の促進作用もあるので、ダイエットにも効果的な効能も持っています。

玉ねぎの雑学

玉ねぎは古代エジプトでは重要な野菜のひとつで、ピラミッドを建設するために集められた多くの労働者達は、玉ねぎを支給されていたそうです。

古代エジプトではミイラを作るときにも玉ねぎが使われており、目のくぼみに詰めたり、腋の間にはさみこんだり包帯の間に置かれたりと使いすぎなほどです。

玉ねぎの強壮剤的な栄養効果や独特の香りは、魔力があり死者に活力を与えると信じられていたそうです。

人間にはいい効果を与えてくれる玉ねぎですが、犬や猫には与えないようにと言われます。

ネギ類を食べると身体に不調をきたす動物は犬や猫だけでなくハムスターやうさぎ、インコに羊や牛とダメな動物の方が多いくらいです。

人間でも大量に摂取した場合には、血圧を下げ過ぎてしまい貧血を起こす可能性もあるそうで、特に生の玉ねぎは一日の目安摂取量は50グラムと言われています。

玉ねぎの保存方法

たくさんもらったり、まとめ買いでたくさん購入したり、常温でいいのか、冷蔵庫がいいのかも悩むポイントです。

一般的な玉ねぎの場合は、一番の注意点は温度ではなく湿度です。

日陰で風通しのいい場所が最適で、ひとつひとつ重ならないようネットなどに入れて吊るしておくと長持ちします。

カゴや箱に入れて保存する場合は、新聞紙に包みむことで湿気を防ぎます。

冷蔵庫は箱の中のようなものですが、夏場は冷蔵庫のほうが外気より湿度が低く保存に適している場合もあります。

保存期間の目安は、常温保存で数ヶ月、冷蔵保存で1~2ヶ月とさすがです。

保存期間の長い玉ねぎですが、新玉ねぎやカットしたものは驚くほどすぐ傷みます。

新玉ねぎは、風通しのいい場所に吊るしても1週間前後、冷蔵庫で2~3日しかもちません。

切ったりスライスしたものは、空気にふれることで切り口から劣化していきます。

半分に切ったらラップでピッタリと包み、スライスしたものは袋に入れて保存します。

冷凍保存もできますが、食感が変わるのでサラダ用ではなく、調理用にスライスしたりみじん切り状態で保存します。

冷凍保存の賞味期限は1か月以上で、繊維が壊れて飴色タマネギを早く作れるという利点もあるそうです。

美味しい玉ねぎの選び方

包丁で切ったときに中が傷んでいたり、残念なものにあたったことはないでしょうか。

おいしい玉ねぎはまず形から、なるべく球の形をしたものを選びます。

楕円形のものは収穫のタイミングが悪く、熟していることから傷みが早くなります。

芽や根が出ているものは避け、頭の部分から傷んでくるので適度な固さが残っているものを選びます。

外側の皮が茶色に乾燥して、ツヤツヤしたものが味がいいそうです。

玉ねぎの栄養効果の高い食べ方・調理方法は?

最大の特徴である「血液サラサラ効果」を持つ硫化アリルは熱に弱く、水に溶けてしまう性質を持っているので生でサラダとして食べるのはおススメです。

あまり水にさらさないようにし、辛味が気になる場合は、切ったあと15分ほど空気にさらしておくだけでもある程度緩和されるそうです。

空気にさらしておくことは、熱に弱い性質の硫化アリルの働きを安定させるので、加熱調理の際にも有効です。

もうひとつの「血液サラサラ効果」を持つ硫化プロピルは熱に強く、加熱することで中性脂肪やコレステロール値を下げる効果がアップします。

抗酸化作用を持つケルセチンは、熱に強い成分ですが水溶性の成分です。

玉ねぎの栄養効果の高い食べ方は「生」で食べることですが、量と味を考えると一番はスープではないでしょうか。

調理の際は水にさらす時間は短めに、空気にさらすという技を是非取り入れてみてください。


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